未来エリアであったお話。
改造
『科学の発達した宇宙コロニーのエリアに飛ばされた
君たち姉妹は不正侵入者として改造処理を受けていた。
「いだだだだ!?」
「我慢したまえ、本来なら即座に放り出すところだが君たちの潜在能力はなかなかのものなので
われわれスペースポリスに協力することで市民権を得る。それに同意したのは君たちだからね。」
このエリアでは生命体はまともに暮らせる場所がほとんどないために
君たちは適合するための処理を行われているのだ。
「あだまががgg」
「ふむ処理完了率60%か……。もう少しだけ我慢すれば終わるさ」
開発担当のロボット医者がそう告げる。
今の君の体は電子回路がところどころに浮かび上がり体の大半は機械に置換された状態だ。
「Pi……。ポリスロイドNO.D1250ミカゲ起動シマス。」
「おはよう気分はどうかね。」
「なんかまだ慣れへん……。視界とかごちゃごちゃしてんやけど。」
「それに関してはおいおいレクチャーしていくので安心したまえ。
研修や宿舎の案内などもするのでD1会議室に向かうように…。」
「了解ー」
どみゅんどみゅんと足音を立てながら君は言われたとおり会議室に向かう
「D1250~みつけましたー♪」
途中後ろの方から同じようにどみゅんどみゅんと足音を立てながら猫乃が追いついてきた。
その姿は君とほぼ同じような外見のパトカーのようなロボットであった。
もっとも一部分は別物ではあるが。
「D1251あんたも無事おわったんなー」
「はいー。しかしこの呼び方どうにかなりませんかね?」
「勤務中はロックされる見たいやなぁ」
とお互いを確認して会議室へ入る。
その後は他の製造されたポリスロボと一緒に機体能力や各種業務についてのレクチャーを受けたのであった。』
【鈴華美影/人間♀/17歳】【退魔師-LV53】
↓
【D1250-ミカゲ/ロボイド♀/0年】【ポリス-LV10】
【鈴華猫乃/霊猫♀/16歳】【退魔師-LV50】
↓
【D1251-ネコノ/ロボイド♀/0年】【ポリス-LV10】
スペーシーエリア
数多くの宇宙コロニーや小惑星帯で構成されたエリア
科学技術がとても発達しているが環境が生命体の生息に適していないため
住人の大半はロボイドとよばれる機械生命体である。
ロボイド
スペーシーエリアに多く暮らす機械生命体。
大元は苛酷な環境に適合するためのサイボーグ化した人々。
スペースポリス
スペーシーエリアの平和維持機構。
基本的には警察と同義である。
市民権を手っ取り早く得る手段の一つのために構成員の内
それなりの人数は外部から迷い込んだ元人間の協力者である。
休息
『スペーシーエリアに迷い込んでから早一年。
君たち姉妹はすっかりポリスとしての仕事に慣れたようだ。
今日も一仕事終え、本部の控え室でエナジージェルを飲んで休んでいる。
「なぁD1251~今度の非番二人とも同じ日やったよなぁ。」
「そうですねー確かA0日ですー。……はい。間違いないです。」
「こないだスペースマフィアとっちめた分の褒賞も入ってるやろうしパーツショップでもいかへん?」
「いいですねー。では後でショップのカタログ転送しておきますねー。」
「うぃさんきゅ」
その後機体洗浄を負えた君たちは宿舎に戻るのであった。』
【D1250-ミカゲ/ロボイド♀/0年】【ポリス-LV10】
↓
【D1250-ミカゲ/ロボイド♀/1年】【ポリス-LV25】
【D1251-ネコノ/ロボイド♀/0年】【ポリス-LV10】
↓
【D1251-ネコノ/ロボイド♀/1年】【ポリス-LV24】
『「んーどのヘッドシェルでいこうかな~。」
君は宿舎のメンテベッドで今日の外装に悩む
数ヶ月ぶりに姉妹揃って休みになったのでシティに出かけるのだ。
「うーんツインテも良いしロング&レーダーハットでもええなぁ。
ってやっば!もうすぐ待ち合わせやん!!
ランダムお勧めで!!」
カシューンと音を立てメンテベッドから出てきた君のいでたちは
ポニテ&センサーリボンに首もとのネクタイそして足周りはパンツスタイル
のカジュアルなパーツだった。
「トラムの時間はー……。いけるな!」
君はトシュントシュンと駆けながらシティへ向かうトラム乗り場に行くのだった。
「どないかなぁ?」
「よく似合ってますよミカゲ!!やっぱり狐とかカラス系統のデザインは似合うと思います!!」
などとパーツショップを冷やかしたり。こまごましたアクセパーツを買い足したり。
「あっアレ見てくださいミカゲ!エナジージェルの新作ですって!」
「ネコノはあのメーカーのエナジージェルえらい気にいっとんねぇ
エナジージェルといえば今日の補給どないするー?
せっかくやし奮発して前言ってたスタンド行くとかどない」
「いいですねー」
などとたわいのない会話をしながらシティを散策し休日を楽しんだのであった。』
シティ
スペーシーエリアの人の流れの中心部にある都市のひとつ。
ショッピングエリアや娯楽施設、嗜好用エナジースタンドなどがあり
ロボイドたちがあつまり活気にあふれている。
大破
『「D1250ただいまより突入します各機は援護を!」
「D1251了解!」
「E331了解!」
「B9128了解!」
君が突入の合図を送ると同僚達から返事が来る。
それを確認したと同時に君は違法パーツ密売組織の取引先に飛び込んだ。!!
———-
激しい銃撃戦が終わり。組織のバイヤーをどうにか取り押さえた君は増援に後を任せて帰投することにした。
突入班の面々はその戦闘によりぼろぼろになっている。
「Ga…PPP……ァーおN声回ロまでコワレかkとる…。」
「D1250大丈夫でs?」
よたよたと君に近づいてきたのはネコノだ。
二人とも腕はとれ各部のカバーなども吹き飛ばされガラクタ寸前である。
「E331とkは?」
「E331h胴yr下をソンしつ。B9128は残念ナがら…。」
「SOうカ……。」
スペースポリスは手っ取り早く市民権を得られ
給金も高い代わりにかなり激しい戦いに巻き込まれたりもする職場である。
そのため、B9128のようにコアを損壊し修理不能、要するにロボイドにとっての死亡もありえるのだ。
君たち突入班は自身の無事に安堵しつつ回収艇を待つのであった。』
【D1250-ミカゲ/ロボイド♀/0年】【ポリス-LV10】
↓
【D1250-ミカゲ/ロボイド♀/5年】【ポリス-LV50】
【D1251-ネコノ/ロボイド♀/0年】【ポリス-LV10】
↓
【D1251-ネコノ/ロボイド♀/5年】【ポリス-LV47】
友人
『それなりに長くこのスペイシーエリアで暮らしていると顔見知りや友人もできるというもの。
今日も君はそんな友人の一人エネリーが働くエナジースタンドに行くのであった。
「いらっしゃーい。エナジースタンド”ひばり亭”にようこそー!
エナジー満タン?半分?それともちょこっとですかー?
ってミカゲじゃない久しぶりー!」
「おっすエネリー。せいがでんねー」
「今週はかきいれ時だからねー。そんでどうする?AZ社の最新オイルも入荷したけど」
「今月ピンチなんでレギュラーハーフで頼むわ」
「ほいほーい。今日はネコノは?一緒じゃないの?」
「あん子は今日は内勤やねんなー。また今度休みん時にでも一緒に遊びに行こうな!」
などとおしゃべりもそこそこにエネルギーを補給し
君は一人ぶらぶらとシティをうろつくのであった……。』
【D1250-ミカゲ/ロボイド♀/5年】【ポリス-LV50】
↓
【D1250-ミカゲ/ロボイド♀/8年】【ポリス-LV75】
完全にロボイドとしてなじんだ君たち姉妹はコアが壊れてしまうその日までこのエリアの住人として暮らすのであった。
ポリスロボ関連は各部位やパーツ、設定なんかが彗嵐さんの大好きそうな要素がいっぱい詰まっていて、いつ見ても飽きないです。
最終的になじんでいってしまってBADっぽい終わり方ですが、コアが壊れるまでの日々は姉妹にとっても幸せだったんでしょうかね。
ヘッドシェルはポニテとかいろいろあって、どれもかわいらしいです。
ありがとうございますー。機械生命体にはなっちゃったけどおしゃれはしたいという乙女心を重視してみました。
リクエスト応答ありがとうございます!
ラバーンシリーズやお菓子モンスターシリーズの
サルベージも期待しておりますが、
決して無理をなさらず、彗嵐さんのペースで更新してください。
どうもですー!またちょいちょいテキストでっち上げて投稿しますねー。
ロボットになっても自分らしく生きられるって素晴らしい!
これはこれで良いBADENDだ。いや、ifかな。それとも別の時間線?
ANOTHERENDって感じですねぇ。主軸ではないけど続いていくみたいなー。