ミカゲィトは多重にいろんな世界や可能性が重なり合ってるのでこんなことにもなったりするかも?
いつものように何度目かの転移をした君は、光を失った虹水晶の祭壇から外に出た・・・・・・。
「なっ!?」
君は驚きの声を上げたそれもそのはず、今度転移した世界は何もかもが青い粘液状で構成された世界だった!!
ぬちぬちと粘りつく音を立てながら歩いてあたりを見回したが、自分以外に生きているものの気配はまったくなかった・・・・・・。
とりあえず奥のほうに見える巨大な構造物を目指して進むことにした・・・・・・。
ぬちぬち、ぬちぬち、ぬちぬち。
小一時間も歩くと構造物にたどり着いたがそれは・・・・・・。
青い水晶のような輝きを持った結晶状の物体でくみ上げられた城であった。
そこかしこから青い粘液が滴り落ちている・・・・・・。
「こないなとこに城・・・・・・?」
いぶかしみながらも君は奥へと進んだ。
王座とおもわれる大広間にたどり着いた君はその中央に鎮座するモノと目が合った!!
「ふぅん何百年かぶりの生きた人間かいな。もう見かけへんと思ったが・・・・・・。」
「!?」
その鎮座するモノは巨大なスライムであったが、君が驚いたのはそうではない!
そのスライムから発せられた声はすこしくぐもっているが君の声そのものであった!
「あっあんたは!?」
「ウチか?ウチはこの世界のヌシや・・・・・・。まぁとっくの昔にウチ以外は平らげてもうたけどな・・・・・・くふふ」
含み笑いをこぼす巨大なスライムはうごめくとドレスをまとった女性のような姿をとった。
その容姿はまさに、君に瓜二つだった!
あまりにもその不気味さに君は思わず爆炎の術符を投げはなってしまった!!
バチュンという音とともに巨大なスライムは砕け散った!!
「なんやったんや・・・・・・」
と君は大広間から出ようとした・・・・・・。
その時!!ぐにゅんという弾力を足元に感じたと思ったらいきなり全身がゼリーの塊に放り込まれた感触に襲われた!!
「いきなりやなぁ・・・・・・あんた。
まぁええわ久々の上客やしじっくり味わったるわぁ・・・・・・」
「んっぷ!?」
クイーンスライムは砕け散ったかのように見せかけ君の足元に忍び寄っていたのだ。
そのままぬっちぬっちと自身の体に君を取り込んだクイーンスライムは一週間ほどかけて君を自身の体の一部へと溶かし込んでしまった!!
残念君の冒険はコレで終わってしまった!!
【クイーンスライムの世界】
剪定された事象のクイーンスライムと化した鈴華美影が虹水晶の力により全てを溶かしつくし変革してしまった世界。
そこら中に粘液が固まってできた青い結晶状の物体が聳え立ち空すらもその結晶体で覆われているクイーンスライムただ一人が永遠に住まう。
【クイーンスライム】
虹水晶を取り込んだスライム娘美影が変異した存在。世界を喰らいつくしてからは、まれに飛ばされてくる冒険者などを喰らって
その記憶を反芻することがただひとつの楽しみになっている。
久しぶりの更新嬉しいです!
個人的に美影ちゃんのスライム化と言えばスライムツリーですね。
あの自分の意識とは裏腹に身体が動かない感がたまりませんでした。
こめんとありがとうなす!
美影VS元美影、新鮮な展開でしたね。
何もかもを吸収、同化してしまうクイーンスライム、そして世界そのものとなっているのが面白かったです。
記憶を反芻するあたり、取り込まれた人間は永遠にクイーンスライムの中で一部として過ごしたり、はたまたメイドスライムとかにされているんでしょうかね。
何気にクイーンスライムが巨乳なあたり、美影さんの願望がにじみ出ている気もします。
コメントどうもですー! 剪定された世界の美影とかそういうのもちらちら居たりしますなでこのようなことに。 取り込まれた人間は完全に溶け込むのであの世界はクイーンスライムのみとなっております。
全部食らいつくして、その記憶を反芻することがただひとつの楽しみとか、もう、素敵‥
やったぜ!! 世界食い尽くしてからもはや数千年とか経ってるので色々やばいぜ
クイーンのむちむち感好きです
溶かし込んでいる間にもきっと記憶とか吸い出して色々語りかけたりしていそうで……素敵です!!
米どうもですー じっくりじっくりね・・・・・・w
あらら、今回は運が無かったね。
一週間もかけてゆっくり溶かす・・・同じ美影だから、より時間をかけて溶かすのかしら。
もうここまで平行世界の美影さんがいると、何千何万もの美影さんが「残念!君の冒険はここで終わってしまった」になってそうですね。
コメントどうもですでーす! 知らない間にすれ違ったりとかもあるし。残念した美影は観測した人の数だけあるですぅ